【署名入】 石田昌隆 / UKレゲエとパンクの接点

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【署名入】 石田昌隆 / UKレゲエとパンクの接点【署名入】 石田昌隆 / UKレゲエとパンクの接点

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「私の音楽は抵抗の音楽だ。奴隷制、階級差別、人種差別、不平等、経済的差別、機会の不均等。植民地時代のジャマイカにはあらゆる不公平があった。それに抵抗して生まれたのがこの国の音楽だ。我々の相先はアフリカから連行されてきた。アフリカでは王であり女王であった人々が奴隷として船に積み込まれ、自分の名前も、言語も、文化も、神も宗教も全て奪われた。けれども音楽だけは生き残った。音楽はアフリカの魂だ。その精神、DNAは脈々と子孫に受け継がれた。彼らにも音楽だけは征服できなかった。そして、そのアフリカの魂から生まれた文化的革命がスカだ」

これは、ロイド・ブラッドリー(Lloyd Bradley)の著書「ベース・カルチャーレゲエ〜ジャマイカ
ン・ミュージック」(08年。原本は「Bass Culture:When Reggae Was King」 01年)の「まえがき」として、プリンス・バスター本人が書いた文章からの抜粋である。

ジェレミー・マーレ (Jeremy Marre)監督によって制作され、12年にBBC4で放映された「Resgae Britania」という番組がある。「ジャマイカ音楽がここ(イギリス)に到着したのは60年代。西インド諸島からやってきた人々のコミュニティに輸出されました」というナレーションと共に、60年前後に撮影されたと思われる蒸気機関車に牽引された列車が駅に着く機子と、荷物を持った黒人たちの映像が映し出されるところから番組は始まる。そしてジャマイカ音楽であるスカが、西インド諸島からやってきた人々のコミュニティだけに留まらず、60年代のモッズや、ちょっと後に登場するスキンヘッズの間にも広まっていく様子を紹介していく。その文脈を裏付けるように、飛行機が空港のゲートに近づく映像が出て、空港のロビーのようなところに到着したばかりのプリンス・バスターが登場してくるシーンになる。そこにはファンである若い白人のモッズたちが待ち受けていて、サインをねだったり、なぜかその場でプリンズバスターとモッズたちが一緒にダンスを始めたりするのだ。その様子を、遠くで西アフリカの民族衣装を着た黒人の男が眺めている。プリンス・バスターが初めて渡英したのは63年のことだった。

#石田昌隆
dub
DJ holiday
ストラグルReggae meets Punk in the UK

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カテゴリー本・雑誌・漫画 > 本 > アート・デザイン・音楽
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