身体にピタリと寄り添う座り心地

小ぶりなアームレストにちょこんと肘を置く。何気ない動作でありながら、日々の積み重ねでそこから愛着が生まれてきます。三次元曲面の成形合板で形づくられた背もたれと座面は、身体にピタリと添う安定感ある座り心地をもたらします。この心地よさには、使うイメージを緻密に計算したデザイナーのこだわりが詰まっています。

空間に優しく馴染むデザイン

滑らかなラインを描くフォルムが見た目に柔らかな印象を与え、バーチ材の木の温もりもまた、空間に優しい雰囲気をもたらします。用途を選ばず使うことのできる１脚は、食事、読書、仕事など自分の好きな場所で過ごす時間をより良いものにしてくれることでしょう。

美しく重ねることができる

スタッキングできる機能性も大きな魅力です。複数脚をそのままの形で重ねることができ、オフィスシーンなどでも活躍。北欧・フィンランドらしい素朴さと、洗練された機能美を感じる佇まいです。

フィンランド家具デザインの巨匠、イルマリ・タピオヴァーラ

イルマリ・タピオヴァーラは、家具メーカーでのデザインやアートディレクション、海外でル・コルビュジェなど偉大な建築家の事務所で勤務した経験を持ちます。「優れたデザインをすべての人の暮らしに」という想いの下、シンプルで飾らない誰もが親しみを覚えるデザインを多数遺しました。そこには機能性へのこだわりも窺えます。また、後進デザイナーの育成にも大きく貢献したフィンランドを代表するデザイナーのひとりです。

フィンランドが誇る世界的インテリアブランド〈アルテック〉

製造販売を行うアルテックは、ニルス=グスタフ・ハール、マイレ・グリクセン、アイノ・アアルト、アルヴァ・アアルトの4人によって、1935年にヘルシンキで創業されました。「家具を販売するだけではなく、展示会や啓蒙活動によってモダニズム文化を促進すること」を目的に設立され、フィンランドをデザイン大国に押し上げる大きな役割を果たしたブランドです。数々のデザイナーとの協働によって新たなデザインを世界に発信し続けながらも、創業時から変わることなく、アートとテクノロジーが融合するブレないものづくりを受け継いでいます。