アンティークのシアーなシルクオーガンジーの
19世紀前後のスクエアドイリー、１枚です。
透かしドローンワークのレース刺繍と
極細糸の繊細なエンブロイダリーが涼やか。

蝉の羽、蜻蛉の羽、天女の羽衣に例えられる
極細のパイナップルの葉の糸で織られた
シアーな極薄のピーニャ/ピナクロスや
極薄のアイリッシュリネンに似た質感ですが
更に薄いようで、
たぶん技法はそれらとは異なります。

長さの違う柱と四角□を組み合わせた
ジオメトリックパターンのモチーフ。
クロス、光、太陽、氷柱、雪の結晶にも感じ、
北欧の白糸刺繍のイメージも彷彿します。

四角形、長方形の周りをドローンワーク。
センターの四角内の糸目刺繍の緻密さに
目を奪われます。
長方形の内側にはオーガンジーの上に
糸を斜め掛けした
細やかなニードルワークがなされています

小さく目を開けた
トリムのヘムステッチも涼やか。

お色は仄かにグリーンを帯びた
淡いベージュ/エクリュ。
手前で出品しているドイリーと
微妙な色合いの違いをご確認戴けたら

向こうを透かす透け感が繊細で涼し気。
ほんのり光沢も感じます。
特に暑い季節に涼を運ぶ爽やかな質感。
しなやかで滑らか、
さらさらと涼やかな幾分ハリもある触感。
儚げなイメージですが
すぐに破れるような弱さではなく
普通に手にして飾って戴けそう


以下は素人計測の為
誤差をご容赦くださいm(_ _)m

一辺16㎝前後
約0.5g強

各国アンティークレース美術館を歴訪する
歴20年以上のコレクター様から購入しましたが
こちらの来歴や技法はミステリーで
情報が掴めなかった、との事でした。

素材不明でリネン等と想像しましたが
最近、海外(イタリアの)専門家から
シルクと言われました。
やや黄金色を含んだ淡いペールグリーンだとも

7枚目画像、一角の隅に小さな黄変が有ります。
8枚目画像、微かな織り擦れがあります。
中央辺りに鉛筆描きのような
曲線の線跡が透けて見えます。
上に何か置いて鑑賞なさると
目立たないと存じますが
お気になさらないかたに…

印象的なシンプルビューティー。
端正さと繊細さがミックスした幾何学模様。
洋の東西、男女を問わずお使い戴けそうです✵

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