藍染めの古布の中でも、他で見たことのない品物です。一辺の長さ約170センチの風呂敷。まさに大風呂敷です。20年ほど前、長野の北國街道にあった古物商で、店の奥に積んであった古布の中にありました。長年の埃を吸っていましたが、洗濯機に入れるわけにもいかず、時間をかけて手洗いの押し洗いできれいにしました。

一幅34センチほどの布を五枚継ぎ合わせた正方形。補強のため、四隅は太い白の木綿糸で放射状に刺し子がなされています。先には結び紐、もしくは房がついています。

写真一枚目は表。二枚目の裏面を見ると24枚の当て布が縫い付けられていて、表から見ると23箇所に色々な形の継ぎがあります。古いものですから、生地の傷みや擦れ、色褪せなどがあります。写真最後の一枚は全体のサイズ感がわかるようにリンゴを置いてみました（リンゴは付属しません）。

大きな荷物、例えば箪笥や柳行李などをくるんで運ぶために使われた風呂敷だと思います。軽くて丈夫な化学繊維が普及する前の時代のものでしょう。もちろん市販品ではなく、庶民が必要に迫られて自分で作ったものだと思います。

手芸の材料などに再利用するのはもったいない、これだけでテーブル掛けとかタペストリーとして使えます。例えばアンティーク調のカフェの壁にこれが飾られていたら素敵だと思います。

畳んで発送します。

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